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長野県小県郡長和町立和田中学校

TEL. 0268-88-2040

〒386-0701 長野県小県郡長和町和田1655

コミュニティースクール

コミュニティースクール立ち上げまでの経緯

  和田学校校区である和田地区は、豊かな緑と澄み切った空気、おいしい水に恵まれた山紫水明の地である。また、「中山道和田宿」「黒耀石原産地遺跡群」といった文化的な遺産が地域住民の努力により大切に保存されている。そして、いにしえより受け継がれた、もてなしの心(おてんま)を大切に守っている誇り高い地域である。
 豊かな自然環境、豊富な文化遺産、志の高い地域住民という「宝」をたくさん持っている和田地区であるが、山間地という立地条件から、現在は少子高齢化や経済活動の停滞などの諸問題を抱えている。
 地域には基幹産業が少なく、高齢者を除いた大方の地域住民は職場を市内に求めて出ている。さらに、不審者対応の経緯から、小中学生全員にバス定期券が町から無料で配布され、バス通学者が増えたことで、子どもたちの通学する姿も見られなくなった。昼間の町内は閑散とし、活気が失われつつあった。
 地域の活力の低下は、学校の活力の低下にもつながる。少子化が進んだ結果、和田学校は、小学校・中学校共に各学年、20人前後1学級ずつという小規模校になった。ほとんどの子どもが、和田保育園・和田小学校・和田中学校の12年間を一緒に過ごすため、人間関係は固定化される。気心の知れた仲間との学校生活は穏やかではあるが、人間関係の豊かな広がりに欠け、子どもたちの積極性や競争力を育てるためには短所となるのではないかとの危惧があった。また、前述のバス通学が子どもたちの体力の低下を招き、学校の活力不足に拍車をかけていた。
 このような現状の中で、地域に活気を取り戻し、子どもたちの人間関係を広げるための試みとして、和田学校の「コミュニティー・スクール化」は始まった。「コミュニティー・スクール」は、和田地区にかつて存在していたコミュニティーとしての機能を取り戻すための構想である。地域と学校をつなぐ「和田学校コミュニティー協議会(運営協議会)」を設け、地域住民が学校の経営に参画し、さらに学校評価を行う。地域の方に学校のことを深く知り、考える機会を持ってもらうこと。そこで交わされた意見を学校が経営に反映させていくこと。そして、地域と学校が積極的に交流するカリキュラムを作り、地域と学校が一丸となって教育を行っていく事業が平成21年度よりスタートした。
 1年目は和田中学校で先行的に実施し、2年目には和田小学校を、3年目には和田保育園を取り込んで、保育園・小学校・中学校の12年間の教育を一貫して行う。保育園・小学校・中学校の園長・校長が「コミュニティー協議会」に参加し、地域の教育方針と合わせて、12年間一貫した支援を行うことで、児童・生徒の体力・気力・学力の向上を図ろうと考えた。平成21年度は中学校が、22年度は小学校がそれぞれ2年間,文科省からの指定を受け,活動を行ってきた。平成24年度より長和町の指定を受け,保・小・中の一貫教育をめざした取り組みに広げている。 


和田学校地域支援本部立ち上げまでの経緯

  昨今、過疎化が進む地域には、子どもたちが地域のことを知らないまま、生まれ育った地域を離れていってしまうという課題がある。昔のように、家にいる祖父や祖母が地域の歴史を伝え、野山を走り回って地域のことを知っていくという家庭の機能が低下し、児童・生徒・保護者などの地域への関心は薄れる傾向にある。地域を愛し、その地域に根づく子どもを育成するということは多くの地域が抱える課題である。
 豊かな自然環境に恵まれ、「中山道和田宿」や国有の「黒耀石原産地遺跡群」などの文化的遺産も多く残る和田地区も例外ではない。そこで、和田では『ふるさと「和田」を知り、愛しみ、語り・誇れる生徒の育成』を目標に「和田学校支援地域本部」の設立と「コミュニティー・スクール化」をはじめた。
 平成21年度、まずは和田中学校で、「和田中学校支援地域本部」を立ち上げた。「学力向上支援部」「地域の歴史学習支援部」「キャリア教育支援部」「『和心』指導支援部」「里山再生支援部」「体力向上支援部」「安全・安心支援部」の7支援部を置き、中学校内に「和田学校支援地域本部事務局」を設けた。各支援部には部長・副部長・記録の3役を置き、3役が各支援部の運営にあたる。さらに平成21年度はこの3役が「学校運営協議会」を組織した。
 授業に参加し、専門の分野の支援をする「学力向上支援部」。黒耀石と和田宿の学習を進め、地域の歴史を指導する「地域の歴史学習支援部」職場体験学習と、地域の宝を見つけて独自の方法で商品化のためのデザインを行うアントレプレナーシップ学習を支援する「キャリア教育支援部」。もてなしの心を学ぶ学習として、点茶と生け花、筝の指導をする「『和心』指導支援部」。荒廃している里山の現状を講義し、実際に山に入って木を切る除伐作業を指導する「里山再生支援部」。生徒が安全に学校に通えるように地域の安全確保を支援する「安全・安心支援部」。このように、地域の持っている財産に生徒が触れる機会を多方面から与え、地域と交流することで、地域のことをよく知り、地域の素晴らしさを誇れる生徒が育つと考えた。また、地域の方も学習に参加することで、地域の児童・生徒と関係を持つことができる。学校教育に携わることで、教育に関心を持ち、地域の子どもを地域で育てるという意識が高まる。これこそが、地域の教育力の向上につながり、地域の活性化にもつながるのではないだろうか。
 平成22年度からは、和田小学校も加わり、小学校が単独で地域と関わってきた事業も組織の中に組み入れた。平成23年度以降は保育園も参加し、保・小・中が一貫した教育ができるようにしていく。「組織」として地域が教育に携わることができる仕組みをつくることで、地域のコミュニティーの機能をより高めていくことができると考えている。
 平成25年度は,「体力向上・部活動支援部」が「健康体力向上支援部」と名称を変更し,生活習慣の向上やメディアコントロールにかかわる広範な活動を,保・小・中連携しながら行うこととした。

和田学校コミュニティー組織図

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